目次
黒塗り
ウェブブラウザ「Mozilla Firefox(モジラ ファイヤーフォックス)」の「PDF ビューワー」機能を使用すると、 Firefox 上で PDF ファイルの表示、注釈の追加が行えるようです。
今回の投稿では、パソコン版 Excel で作成した PDF ファイルに Firefox の PDF ビューワーのみで注釈を入れるテストを行ってみたいと思います。
Excel から PDF を印刷したプリンタは「Microsoft Print to PDF」です。パソコンは Windows10 、 Firefox はバージョン 117.0.1 を使用しました。
テストの結果、注釈を追加して隠したい部分を黒塗りにしても、隠れている文字の選択、コピーは出来たので、ファイルとして外部に公開しない、自分のプリンターで ”紙に印刷する用の PDF ” の作成としてテストを行ってみます。
ウェブブラウザのみで、 PDF に注釈を付けて印刷まで出来るのは便利だと思います。
※当投稿内の画像をクリックすると元画像をご覧頂けます。表示が小さい場合に、良ければご覧ください。

order.pdf
題材として以下の画像のような PDF ファイルをパソコン版 Excel で作成してみました。ファイル名は「order.pdf」としてみました。
「price」の行の「xxx」の文字を注釈で黒塗りにしてみたいと思います。

order.pdf には、以下の文字が含まれています。
order
date yyyy/mm/dd
item xxx
price xxx
テスト
以下 Step.1 ~ 4 までありますが、良ければご覧ください。
Step.1
パソコンの C ドライブ内にある「order.pdf」を右クリック > プログラムから開く > Firefox を選択します。
Step.2
そうすると、 Firefox の PDF ビューワーで order.pdf が表示されると思います。

- Firefox の PDF ビューワーで order.pdf が表示されています。「Book1.xls - order.pdf」というタイトルになっています。
order.pdf を作成した Excel ファイルは「Book1.xls」だったので、 order.pdf に含まれているファイル情報と組み合わせて、自動的にタイトルが生成されているようです。 - パソコンの C ドライブ内にある order.pdf を表示出来ています。
- 表示崩れを起こしている風でもなく、きれいに表示出来ています。
- 「印刷」ボタンと「保存」ボタンです。
- 「フリーテキスト注釈」のボタンです。
- 「インク注釈」のボタンです。
- PDF ビューワーの追加のメニューを表示するボタンです。クリックすると以下の画像のメニューが表示されました。
PDF ビューワーのメニューです。
Step.3
「フリーテキスト注釈」と「インク注釈」を追加して、注釈を追加後の PDF ファイルを別名で保存してみます。

- インク注釈で price の行の xxx の文字を黒塗りにしてみました。
- フリーテキスト注釈で「check!」の文字を追加してみました。
- 別名で保存します。「order-001.pdf」という名前でパソコンに保存してみました。
Step.4
Step.3 で保存した「order-001.pdf」を Firefox の PDF ビューワーで開いて、インク注釈の下に隠れている文字の選択、コピーが出来るかどうか、フリーテキスト注釈の文字を再編集可能かどうかを試してみます。

- フリーテキスト注釈の移動、入力文字の変更、文字色の変更を行う事が出来ました。
- インク注釈の移動はなぜか出来ませんでした。パソコンのキーボードで「Ctrl + A」キーを押してみると、インク注釈の下に隠れている文字まですべて選択することが出来ているようです。
「Ctrl + C」キーを押して文字のコピーを試してみます。メモ帳に「Ctrl + V」キーでペーストしてみると以下の画像のように表示されました。
price の行の順番が前後していますが、「xxx」が 2 つ存在しています。おそらく price の行にあった「xxx」の文字がコピーされたようです。
題材のファイルに「xxx」を 2 つ作ってしまったのは間違いでした。
メモ帳にコピー、ペースト出来ました。
以下の内容をコピー出来ました。
order
price xxx
xxx
yyyy/mm/dd
item
date
あとがき
price 行の値を「123」にしたバージョンも作成してみました。

price 行の「123」を黒塗りにして別名保存後、その PDF ファイルを PDF ビューワーで開いて、すべての文字を選択してみます。そのままコピーしてみます。

メモ帳にコピー、ペーストしてみました。「123」の文字が存在しています。

以上、閲覧ありがとうございました。