目次

できた記憶

地図ソフトの「カシミール 3D 」に自作のビットマップ地図を貼り付けて、その地図を GARMIN (ガーミン)のハンディ GPS 「 eTrax30 」用に切り出す方法を忘れてしまわないうちに書いておきたいと思います。

カシミール3D / 風景CGと地図とGPSのページ
http://www.kashmir3d.com/index.html
GARMIN eTrex30 の本体写真。
GARMIN eTrex30 の本体写真です。現在位置を地図に表示したり、現在位置を記録しておいたりと便利に使用しています。パソコンと eTrex30 本体を USB ケーブルで接続して、カシミール 3D でトラックデータを取り込むと、歩いた軌跡をカシミール 3D 上で見ることができます。

自作のビットマップ地図をカシミール 3D に貼り付けて、 eTreax30 用のデータを作成する方法は、何年か前に行ったことがあって、正常に作成できた記憶だけはおぼろげにあったのですが、今回再び作成しようとした時には、その作成方法を完全に忘れていました。

今回、途中でエラーが発生したため解消方法を考えてみたり、過去の細々とした記憶をたどってみたりと、色々と思案をしながら設定を行ったので、次回のために「これで良かった」の記録を書き留めておきたいと思います。

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題材

題材として、私が行ってみたい場所のひとつである伊豆諸島の大島(おおしま)の自作ビットマップ地図を使用してみたいと思います。

というわけで、以下の画像のような自作の地図を Adobe Illustrator を使用して作成してみました。

Illustrator で作成した、ビットマップ形式の自作地図。
伊豆諸島、大島の自作地図を Illustrator で作成してみました。観光名所が点在しています。

自作地図は 600px 四方で作成後、解像度 150dpi ( 150px / inch ) 、色数 32bit のビットマップ( *.bmp )の形式で書き出し保存をしておきました。ファイルサイズは、約 6MB になりました。ファイル名は、「自作地図 32bit.bmp 」としてみました。

ビットマップ形式の自作地図。
BMP 形式の画像ファイルを準備しました。

カシミール 3D に自作ビットマップ地図を配置する方法は、私の知っているところでは、下記の 2 通りあるようです。今回は、下記 2 番目の自作地図上の緯度経度のわかっている 2 点を使用して配置する方法を試してみたいと思います。

<自作ビットマップ地図の配置方法の種類>

  1. 自作ビットマップ地図の左上角と右下角の緯度経度の座標を指定して配置する方法。
  2. 自作ビットマップ地図上の緯度経度の座標の分かっている 2 点を指定して配置する方法。
自作ビットマップ地図の配置方法種類。
私の知っているところでは、 2 通りの配置方法があるようです。今回は、地図上の任意の 2 点を使用して配置を行ってみたいと思います。

カシミール 3D に自作地図を配置する時の任意の 2 点は「乳が崎」と「龍王崎」にしてみます。 2 地点の緯度経度の座標は事前に調べてわかっているものとします。

地図の配置方法は、地図の左上、右下の角(かど) 2 点ではなく、地図中の任意の 2 点(「乳が崎」と「龍王崎」)を使用してカシミール 3D の「地図のキャリブレーション」機能で配置してみたいと思います。

緯度経度座標
地点名 読み 緯度(度分秒表記) 経度(度分秒表記) 緯度(度表記) 経度(度表記)
乳が崎 ちがさき 34°47'56.7" 139°21'38.4" 34.799077° 139.360674°
龍王崎 りゅうおうざき 34°41'04.1" 139°26'40.6" 34.684464° 139.444599°

ちなみに、「乳が崎」と「龍王崎」の読みかたは「ちがさき」と「りゅうおうざき」なのではないかと思います。

自作のビットマップ地図で、更にカラー地図で eTrex30 用のカスタム地図データを作成してみたいと思います。

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地図配置

まずは、カシミール 3D に自作ビットマップ地図を配置する方法から書いていきたいと思います。

以下 Step.1 - 9 まで長くありますが、良ければご覧ください。

Step.1

カシミール 3D を起動して、ファイル > 形式を指定した地図 > ビットマップ地図 をクリックします。

カシミール 3D の画面 : ビットマップ地図を開く。
カシミール 3D > ファイル > 形式を指定した地図 > ビットマップ地図 をクリック。

Step.2

そうすると、地図データを開く画面が表示されるので、 Illustrator で書き出し保存しておいた *.bmp の拡張子の付いた自作のビットマップ地図を選択して「開く」をクリックします。

私の場合は、「自作地図 32bit.bmp 」というファイルを開きました。ファイル名に 32bit という文字が含まれていますが、これは画像の色数を名前に含めています。

カシミール 3D の画面 : ビットマップ地図を選択。
Illustrator で書き出し保存しておいた、 *.bmp の拡張の付いたビットマップファイルを選択します。 自作地図の後の 32 bit の文字は、画像の色数を表しています。

Step.3

とここで、エラーが発生してしまいました。発生したエラーは以下のようなものです。自作のビットマップ地図にエラーの原因があるのかもしれません。

カシミール 3D のエラー No.917
カシミール 3D からエラーメッセージが出てきました。開こうとしたビットマップ地図に問題があるのでしょうか。 [ Error No.917 ] 指定した BMP ファイルが開けないか、使用できる形式ではありません。ファイルを確認してください。

というわけで、エラーの解消方法を考えてみます。

そういえば、エラーが発生したビットマップファイルは、色数が 32bit になっています。

自作地図 32bit.bmp のファイルプロパティ。
「自作地図 32bit.bmp 」のファイルプロパティを見てみます。詳細タブにある「ビットの深さ」の項目を見てみると、値が「 32 」となっています。 32bit の色数を持った画像になっているようです。

自作ビットマップ地図は、 Illustrator のビットマップファイル書き出しの時の BMP オプションで「 32bit 」を選択して書き出したのですが、 BMP オプションで選択できる数字は「 32bit 」の他に「 16bit 」「 24bit 」がありました。

カシミール 3D では、カラー地図も表示できるはずだと思うので、同じカラー地図でも色数を変更してみれば良いかもしれません。

ビットマップ画像の色数を 24bit に減らして画像書き出しを行い、再度試してみたいと思います。

一時、 Illustrator の作業に移ります。

Step.3-1

Illustrator > ファイル > 書き出し をクリックします。

Illustrator の画面 : ファイル書き出しメニュー。
Illustrator > ファイル > 書き出し をクリックします。

Step.3-2

今度のファイル名は、「自作地図 24bit.bmp 」としてみます。「自作地図 24bit.bmp 」と入力して「保存」をクリックします。

Illustrator の画面 : 書き出すファイル名を入力。
「自作地図 24bit.bmp 」と入力して、「保存」をクリックします。

Step.3-3

ラスタライズオプションの設定画面が表示されるので、以下のように設定して「 OK 」をクリックします。

カラーモード: RGB
解像度:標準( 150dpi )
オプション:アンチエイリアス ON

Illustrator  の画面: ラスタライズオプション。
ラスタライズオプション > 解像度 > 標準 > OK をクリックします。

Step.3-4

次に BMP オプションは、以下のように設定して「 OK 」をクリックします。今度は、色数を 24bit に減らしてみました。

ファイル形式: Windows 標準
色数:24bit
行の順序の反転:OFF

Illustrator の画面: BMP オプション。
BMP オプションファイル > 形式: Windows 標準 > 色数: 24bit > OK をクリックします。

Step.3-5

保存したビットマップファイルのファイルプロパティを見てみると、色数が「 24 」になっています。色数が 24bit の画像が作成されたようです。

自作地図 24bit.bmp のファイルプロパティ。
ビットの深さが「 24 」になっています。

次の Step.4 で再度、カシミール 3D で自作ビットマップ地図を開いてみたいと思います。

Step.4

カシミール 3D で、 ファイル > 形式を指定した地図 > ビットマップ地図 をクリックします。

そうすると、ファイルを選択する画面が表示されるので、 24bit 版のビットマップ地図「自作地図 24bit.bmp 」を選択して「開く」をクリックします。

カシミール 3D の画面 : 地図データを開く。
「自作地図 24bit.bmp 」を選択して「開く」をクリックします。

Step.5

地図情報の設定画面が表示されますが、ここでは各種設定を行わず、そのまま「作成」をクリックします。

今回は、地図の左上、右下で貼付け位置を設定するのではなく、地図上の任意の 2点 を用いて、後で貼り付け位置の設定を行います。

カシミール 3D の画面 : 地図情報の設定。
そのまま「作成」をクリックします。位置合わせは、後で行います。地図のキャリブレーション機能を使用して行います。

Step.6

カシミール 3D に自作のビットマップ地図が表示されると思います。

カシミール 3D の画面 : 自作のビットマップ地図を表示。
カシミール 3D に自作のビットマップ地図が表示されました。カラー画像のまま表示されています。

Step.7

カシミール 3D > 編集 > 地図のキャリブレーション をクリックします。

カシミール 3D の画面 : 地図のキャリブレーション。
編集 > 地図のキャリブレーション をクリックします。キャリブレーション calibration の意味をインターネットの辞書で調べて見ますと、正しく調整するなどの意味を持つようです。

Step.8

地図のキャリブレーションの設定画面が表示されると思います。以下の設定を行いました。設定画面の画像は下の方に載せています。

  1. 「位置 1 」フレームの「指定開始」ボタンをクリックします。
  2. 地図上の「乳が崎」をクリックします。「位置 1 」フレームの X , Y 座標入力欄に地図上の座標が入力されます。
  3. 「位置 1 」フレームの緯度経度の入力欄に「乳が崎」の緯度経度、 34.799077° と 139.360674° を入力します。今回は度単位で入力しました。
  4. 緯度経度の入力欄の右側にある「 # 」ボタンを押すと、緯度経度の入力方式を変更することができました。今回は度単位を選択しました。
    カシミール 3D の画面 : 緯度経度の入力単位の設定。
    緯度経度の入力単位を変更できるようです。 ddd°mm′ss.ss″ , ddd°mm.mmmm′ , ddd.dddddd° の 3 種類ありましたが、今回は、度単位( ddd.dddddd° )で入力してみます。
  5. 「位置 2 」フレームの「指定開始」ボタンをクリックします。
  6. 地図上の「龍王崎」をクリックします。「位置 2 」フレームの X , Y 座標入力欄に地図上の座標が入力されます。
  7. 「位置 2 」フレームの緯度経度の入力欄に「龍王崎」の緯度経度、34.684464°  と 139.444599° を入力します。今回は度単位で入力しました。
  8. 「実行」ボタンをクリックします。
カシミール 3D の画面 : 地図のキャリブレーション設定。
自作のビットマップ地図上の 2 点に緯度経度を設定していきます。

 

Step.9

自作ビットマップ地図の配置が完了しました。

北の向きも合っていて良さそうです。事前に「乳が崎」と「龍王崎」にウェイポイントを作成しておきましたが、その位置とも合っています。ウェイポイントとは、「乳が崎」と「龍王崎」の位置にある赤いピンのマークのものです。ウェイポイントは、緯度経度を入力して作成したので、これと一致していると成功だと思います。

カシミール 3D の画面 : 自作ビットマップ地図の配置完了。
自作ビットマップ地図の配置が完了しました。事前に作成しておいたウェイポイントとも位置が合っています。正しくキャリブレーションが出来たのかもしれません。

「大島」の Yahoo!地図を貼り付けてみました。カシミール 3D に配置した自作地図と以下の Yahoo!地図を見比べてみると、地理的な位置関係も良さそうです。

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地図切り出し

とりあえず、自作ビットマップ地図をカシミール 3D に配置することができたので、次は、配置した地図の切り出しを行い、 eTrex30 に転送して表示するところまでやってみたいと思います。

以下、 Step.1 - 13 まで多くありますが良ければご覧ください。

Step.1

カシミール 3D で自作のビットマップ地図が開いてある状態で、 編集 > 選択範囲を決める をクリックします。この次のステップで決める選択範囲が地図を切り出す範囲になるのだと思います。

カシミール 3D の画面 : 選択範囲を決める。
編集 > 選択範囲を決める をクリックします。eTrex30 に転送する地図の範囲を設定する作業に移ります。

Step.2

  1. 下記画像「 s 」の位置から「 e 」の位置に向けてマウスでドラッグ & ドロップします。
    下の画像の s の位置でマウスの左ボタンをクリックします。クリックしたまま e の位置までマウスを動かして、 e の位置でマウスの左ボタンを離します。
    ここで指定した選択範囲は、後で全体移動、高さ調整、幅調整が可能なようです。
  2. 選択範囲が赤い斜線のパターンで表示されます。
カシミール 3D の画面 : 選択範囲をドラッグ&ドロップ。
s の位置から e の位置まで、マウスでドラッグ&ドロップの操作を行います。この選択範囲は、後で調整が可能です。

Step.3

Step.2 で指定した選択範囲を変更する場合はマウスで調整します。

選択範囲の外枠にマウスポインタを合わせると、マウスポインタの形が以下のように変わって高さ、幅の調整が可能なようです。

カシミール 3D の画面 : 選択範囲を上下に拡大・縮小。
マウスポインタが「上下に拡大/縮小」の時の形に変わっています。
カシミール 3D の画面 : 選択範囲を左右に拡大・縮小。
マウスポインタが「左右に拡大/縮小」の時の形に変わっています。

選択範囲の外枠ではなく、選択範囲の中心の方向にマウスポインタを移動していくと、マウスポインタの形が以下のように変わって選択範囲全体の移動が可能なようです。

カシミール 3D の画面 : 選択範囲を移動。
マウスポインタが「移動」の時の形に変わっています。

Step.4

ツール > マップカッター > 領域の選択と保存 をクリックします。

カシミール 3D の画面 : 領域の選択と保存。
選択範囲に名前を付けて保存しておくことができるようです。

Step.5

領域リストの設定画面が表示されると思いますので、以下の操作を行います。

  1. リストの中にある「<現在の選択範囲>」をクリックして選択します。
  2. 「領域の追加」ボタンをクリックします。
カシミール 3D の画面 : 領域リスト。
領域リストに新しい領域を追加します。

Step.6

領域の保存の入力画面が表示されるので、領域に名前を付けます。今回の場合は、「大島北部」と自動で入力されていました。この名前で良いので「保存」ボタンをクリックします。

カシミール 3D の画面 : 領域の保存。
領域の名前を入力します。今回の場合は、自動で「大島北部」と入力されていました。

Step.7

領域リストの設定画面に「大島北部」が追加されました。続けて以下の操作を行います。

  1. リストの中にある「大島北部」をクリックして選択状態にします。
  2. 「 OK 」ボタンをクリックします。
カシミール 3D の画面 : 領域リスト。
領域リストに「大島北部」が追加されました。

Step.8

ツール > マップカッター > 切り出し をクリックします。

カシミール 3D の画面 : マップカッター切り出し。
マップカッターで地図の切り出しを行います。

Step.9

マップカッターの設定画面が表示されますので、以下の操作を行います。

  1. 「出力先フォルダ」を指定します。デスクトップなど。
  2. 「出力形式」を選択します。今回は、 GARMIN の eTrex30 に出力したいので、以下リスト 4 番目の「 GARMIN / Google KMN 形式 」を選択してみます。ファイル名は「 ooshima 」としました。「 1 つの KMZ ファイルにまとめる」にチェックを入れておきました。
    1. カシミール形式(ビットマップ地図)
    2. GarmapCE 形式
    3. SUUNTO Trek Manager 形式
    4. GARMIN / Google KMN 形式 ※今回選択した形式
  3. 「ファイル種類」は、「 JPG 形式」が選択された状態になっていました。「 JPEG 品質」は 10 - 100 の範囲で設定できるようです。今回は、「 50 」としてみます。
  4. 「分割数」は、「枚数で指定」を選択して、横「 10 」枚、縦「 10 」枚の分割を指定してみました。ちなみに、今回の自作ビットマップ地図の大きさは、幅 1250px 、高さ 1250px です。
  5. 「地図を等倍表示で切り出す」にチェックを入れておきました。
  6. 「 OK 」ボタンをクリックします。
カシミール 3D の画面 : マップカッター出力設定。
eTrex30 に転送するデータの出力設定を行います。

Step.10

地図の出力が開始されました。

カシミール 3D の画面 : マップカッター データ出力中。
マップカッター機能でデータを出力しています。ぐんぐんと進捗していきます。

Step.11

「 ooshima.kmz 」のファイルが出力されました。 Step.8 で「 1 つの KMZ ファイルにまとめる」にチェックを入れておいたので、ひとつのファイルにまとめて出力されています。ファイルサイズは 118 KB でした。

カシミール 3D のマップカッターの地図の切り出しで出力された KMZ 形式のファイル。
KMZ 形式のファイルが出力されました。

Step.8 で「 1 つの KMZ ファイルにまとめる」にチェックを入れていない場合は、同じく Step.8 で設定した分割数の数だけ kmz ファイルが出力されると思います。チェックを外して試してみましたが、ファイル名0.kmz から ファイル名99.kmz まで、 100 個の *.kmz ファイルが出力されました。ファイルサイズは、 100 個合計で 167 KB でした。

Step.12

eTrex30 に「 ooshima.kmz 」 を転送。

Step.13

eTrex30 で地図表示。

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地図を 90 度回転

以下の画像のように、地図を反時計回りに 90 度回転して地図の配置を行ったところ、地図の配置がうまくいきませんでした。北の向きが大体でもあっていないのが原因なのかもしれません。

当投稿を書く前に、別の場所の自作ビットマップ地図を配置しようとしたのですが、なぜか上手く行かず、その時の地図の向きがやはり以下の画像のように、北の向きが 90 度近く違ったのでした。その地図では、北の向きを合わせてみたら設定に成功しました。何か条件があるのかもしれません。

地図の配置が上手くいかなった時の地図。
地図の配置が上手くいかなった時の地図です。北の向きが、反時計回り 90 度違っています。

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あとがき

とりあえず、カシミール 3D に自作ビットマップ地図を配置して、 eTrex30 用にビットマップ地図のデータを作成することができました。便利なソフトに感謝です。

今回、作成した地図の場所に eTrex30 を持って出かけたいですが。いつになることか。

以上、閲覧ありがとうございました。

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