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背景を透明にして切り抜きたい

Adobe Photoshop で、デジカメ写真、既存の画像などの、輪郭の切り抜きを行い、背景を透明にする方法を試してみました。

切り抜いた写真の背景が透明になっていると、写真を合成する時など、画像編集に便利に使用できると思います。

背景を透明にする方法(Photoshop Elements)
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop-elements/kb/222341.html

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切り抜きサンプル

「ジョーロ」の写真と、「花畑」の写真を合成してみました。ジョーロの持ち手部分は、曲線になっていて、難しく思いましたが、曲線と細かい折れ線で切り抜いてみたところ、意外ときれいな仕上がりになったように思います。

002722 - 画像合成の流れ。
ジョーロの輪郭で写真を切り抜いて、背景画像と合成してみました。じょうろを漢字では、如雨露と書くようです。
002722 - 画像合成の完成。
背景画像の上に、切り抜いたジョーロの写真と文字をのせてみました。
002722 - 切り抜いた画像の 300% ズーム
合成した画像を 300% ズームインで表示した画面です。細部まで丁寧に切り抜いているように見えて、難しく思えますが、曲線ではなく、折れ線で切り抜いているところも多々あって、実際に切り抜きを行ってみると、意外と簡単にできると思います。プリンタ印刷前提の文書中の大きくない挿絵に使用したり、サイズの大きくない Web 画像に使用するのには良いと思います。
002722 - 切り抜いた画像の 300% ズーム。じょうろの持ち手の部分。
ジョーロの持ち手の部分です。背景画像が真っ黒だと、ジョーロの輪郭に、ジョーロの写真の背景の白っぽい色が出そうな気がします。 Photoshop メニュー > レイヤー > マッティング > フリンジ削除 > 1px > OK を掛けています。
002722 - 切り抜いた画像。窓になっている部分。
意外とおおざっぱに切り抜いているのです。
002722 - 切り抜いた画像。曲線と細かい直線の部分。
曲線と細かいピッチの折れ線を併用して切り抜いています。
002722 - 切り抜いた画像。パスの状態。
輪郭をなぞった時のパスを選択した画面です。細かいピッチの折れ線になっています。

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切り抜きテスト

方法は、色々とあると思いますが、私が行った、写真の切り抜き方法を書いていきたいと思います。

以下 Step.1 - 15 まで、ステップ数が多くありますが、良ければご覧ください。

Step1. 切り抜き元の画像

以下の「フロッピーディスク」の写真を切り抜いてみたいと思います。直線で輪郭をなぞれそうなので、この画像を選びました。

002722-s2-001-Step1. 切り抜き元の画像
このフロッピーディスクの写真を切り抜いてみたいと思います。

Step2. 背景レイヤーのロック解除?

  1. 「背景」レイヤーに「鍵」マークがついています。
  2. 「背景」レイヤーを「ダブルクリック」します。
  3. 「新規レイヤー」のダイアログボックスが表示されるので、そのまま「OK」をクリックします。

上記 1 の「背景」レイヤーは、通常のレイヤーではなく、背景レイヤーというものらしいです。ここで行った、背景レイヤーのロック解除で、通常のレイヤーへ変換されたようです。

Photoshop の背景レイヤー
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/key-concepts/background.html
002722-s2-002-Step2. 背景レイヤーのロック解除?
背景レイヤーにロックがかかっています。

Step3. 鍵のマークが消えています。

  1. そうすると、「鍵」のマークが消えています。

この「鍵」マークが消えている状態で、選択範囲を削除すると、背景が透明になるようです。

002722-s2-003-Step3. 鍵のマークが消えています。
鍵のマークが消えています。

Step4. ペンツールで輪郭をなぞっていきます。

  1. 「ペンツール」をクリックします。
  2. 「パス」をクリックします。
  3. 「フロッピーディスク」の輪郭をクリックしていきます。
002722-s2-004-Step4. ペンツールで輪郭をなぞっていきます。
ペンツールでフロッピーディスクの輪郭をクリックしてパスを作成していきます。

Step5. パスを保存します。

  1. 「フロッピーディスク」の輪郭をなぞることができました。
  2. 「パス」パレットをクリックします。
  3. 「作業用パス」が作成されていると思うので、「作業用パス」を「ダブルクリック」します。
  4. 「パスを保存」のダイアログボックスが表示されるので、そのまま「OK」をクリックします。
002722-s2-005-Step5. パスを保存します。
ペンツールで作成した、パスを保存します。

Step6. パスから選択範囲を作成します。

  1. 「パス 1 」をキーボードの「Ctrl 」キーを押しながらクリックします。
  2. そうすると、パスから選択範囲が作成されます。
002722-s2-006-Step6. パスから選択範囲を作成します。
保存したパスから、選択範囲を作成します。

Step7. 選択範囲を反転します。

  1. 「フロッピーディスク」の外側の背景を削除したいので、選択範囲を反転します。
    [選択範囲] > [選択範囲を反転] をクリックします。
002722-s2-007-Step7. 選択範囲を反転します。
フロッピーディスクの外側の背景を削除するために、選択範囲を反転します。

Step8. 選択範囲が反転されました。

  1. 選択範囲が反転されました。フロッピーディスクの外側が選択されている状態になりました。この状態でキーボードの「Delete」キーを押してみます。
002722-s2-008-Step8. 選択範囲が反転されました。
選択範囲が反転しました。この状態で、キーボードの「Delete」キーを押してみます。

Step9. 背景が削除されて透明になりました。

  1. 背景が削除されて、透明になりました。白とグレーのマス目のパターンが、透明であることを表しています。
002722-s2-009-Step9. 背景が削除されて透明になりました。
背景が透明になりました。

Step10. 確認用に黒く塗りつぶしたレイヤーを追加します。

  1. 黒く塗りつぶしたレイヤー「レイヤー 1」を、「レイヤー 0」の下に追加してみます。切り抜き結果の確認用に行ってみます。
  2. 黒い背景になりました。
002722-s2-010-Step10. 確認用に黒く塗りつぶしたレイヤーを追加します。
確認用に黒く塗りつぶしたレイヤーを、追加してみます。

Step11. 300% ズームインで輪郭部分を見てみます。

  1. 300% ズームインでフロッピーディスクの輪郭を見てみると、ところどころ、白っぽい輪郭が残っています。切り抜き元の画像の背景が残っているようです。
002722-s2-011-Step11. 300% ズームインで輪郭部分を見てみます。
白っぽい輪郭が残っています。元画像の背景です。

Step12. フリンジ削除

  1. フロッピーディスクの画像があるレイヤー「レイヤー 0」を選択した状態で [レイヤー] > [マッティング] > [フリンジ削除] をクリックします。
002722-s2-012-Step12. フリンジ削除。
フリンジ削除というものを行ってみます

Step13. フリンジ削除の設定をします。

  1. 「フリンジ削除」ダイアログボックスが表示されました。今回は「1」pixel と指定して、「OK」ボタンをクリックします。
002722-s2-013-Step13. フリンジ削除の設定をします。
フリンジ削除の設定を行います。

Step14. フリンジ削除の結果を見てみます。

  1. フリンジ削除が完了したようです。輪郭の白っぽい部分が、少し目立たなくなりました。
002722-s2-014-Step14. フリンジ削除の結果を見てみます。
フリンジ削除の結果を見てみます。

Step15. 背景透明の切り抜き完成しました。

  1. 「レイヤー 1」を非表示にします。切り抜きが完成しました。
002722-s2-015-Step15. 背景透明の切り抜き完成しました。
とりあえず、背景透明の切り抜きができました。

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あとがき

Photoshop のペンツールをマスターして自由自在に操ることが出来れば、曲線の描画も、もう少し早く、上手くできると思うのですが、なかなか難しいので、細かいピッチの折れ線も併用して切り抜いてみました。

以上、閲覧ありがとうございました。

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